私は高校を卒業した小田急線沿いで最も有名店とされるお店で5年間修行をさせてもらいました。1年目のほとんどが皿洗いやホールや掃除といったことを中心に行い、2年目には食材の仕込みを任せてもらうようになりました。
そして3年目には自分自身で麺を茹でて一杯のラーメンをつくるところまでに上り詰めていきました。そして6年目にはオーナーがお前なら一人で独立しても大丈夫とういうことで300万円もの大金を私個人に出資をしてくださったのです。その当時の私はというと非常に恥ずかしい話ではありますが貯金がほとんどありませんでした。そしてこの出資してくれた300万円と信用金庫から借り入れた200万円の合計500万円を元手としてラーメン屋を開業しました。一番初めにぶつかった問題はいかにこの500万円の中でラーメン屋を安く開業することができるかということでした。5年間も修行をさせて頂いておりましたのでラーメンを作る腕に関しては一人前であると自負しておりました。しかし肝心の資金計画が全く立っておらず、どのような配分で初期費用をかければいいのか分かりませんでした。とりあえず一番初めは普通に不動産会社で飲食店営業可の物件を紹介してもらいました。そうすると出された見積もりが敷金と保証金だけで400万円でした。
つまり残りの手元のお金は100万円ということになります。ここから仕入れを行ったりアルバイトを採用したりと考えると運転資金は2か月間しかもたないことに気がつきました。これではだめだと思い、出資をしてくれた方に相談をすると居抜き物件を活用することを勧めてくれました。この居抜き物件なら造作譲渡といって厨房機器もそっくりそのままついてくるので初期費用を半額以下に抑えることができるそうです。このアドバイスのおかげで無事に初期費用を200万円程度で出店をすることができました。是非とも皆さんも参考にして頂ければと思います。